この日の練習曲目は、田園の第3、第4、第5楽章、カレリア、ラコッツィ行進曲、マイスタージンガー前奏曲でした。

まず、田園の第3楽章から練習開始。

「木靴で足を踏み鳴らして踊るダンス」
「最初の8小節、続く8小節は、男女が誘い応える、とか、イメージを持って」
「みなさんは楽譜を見ているからこの曲が3拍子だと知っていますが、お客さんは何拍子だか知らないわけです。3拍子が音だけで感じられるように。」

齊藤先生が、実際に足をダンスの如く踏み鳴らして指揮されます。
音程とリズムを正確に演奏する(これはとても大切なことですが)にとらわれすぎて、どんな音楽なのか、聴き手の想像をかきたてる演奏へのエネルギーの注ぎ方が足りないことを痛感しました。

ベートーヴェンがつけた「田舎の人々の楽しい集い」という標題つまり大ヒントがあるのだから、それが見えるような演奏を。
一歩でも二歩でも歩み寄っていきたいと思います。

ところでこの日は練習前に、「ぽんきょう通信 カメリーノ」の発送作業を行いました。
(定期演奏会時のアンケートで、紙媒体の案内を希望されお名前とご住所を記入くださった方にのみお送りしております。)
齊藤先生へのインタヴュー記事。日本交響楽団の第一印象は「街の雰囲気を反映してか、とても穏やかな音を出されるオケと拝察しました。少し、おとなしすぎるかな、という気も同時にしました。」とのこと。
おとなしすぎる、裏を返せばいろいろ表現できていないということ、ですね…
まさにこの日の練習の通り。
小山らしい田園をお見せできるよう、団員一同がんばります。

チケットの発売も始まりました。
みなさまのお越しをお待ちしております。